文化
出版の前提として印刷技術が必要不可欠である(古代・中世でも写本を業とする場合があるが、ここでは除外する)。また情報を伝達するための流通経路(商業出版では一般に作者、出版社・印刷会社から流通、書店を経て読者まで)がなければ、継続的な事業としては成立しない。
印刷技術が普及するまで、本は写本によって伝えるほかはなかった。中国で7世紀頃から木版印刷が行われ、高麗では金属活字の技術もあった(高麗版大蔵経)。日本でも平安時代末期以降、「百万塔陀羅尼」「五山版」など仏典の印刷が行われていたが、主に寺院内など限られた範囲の流通に留まっており、広く一般に流通するものではなかった。